東京電力福島第一原子力発電所事故から14年が経過した現在、除染によって生じた除去土壌の再利用、さらには最終処分場の問題は、今後社会的にも大きな関心を集めると考えられます。セミナーでは大沼先生に社会科学の観点からこの問題について概説して頂きます。
概要:
福島県大熊町・双葉町に貯蔵されている除去土壌県外最終処分の問題は、科学技術をめぐる問題というよりは、社会科学的問題です。すなわち、科学的安全性に関してはあったとしても極めて小さな問題でしかありませんが、負担を負ってきた/これから負担を負う人々の分配的公正の問題です。ここで言う負担とは、社会からいわばレッテルを貼られるなど科学技術とは別の社会的要件に起因する側面が無視できないほど大きいです。このような問題に向き合うために、実験やゲーミング等、実証的な方法でアプローチしてきた成果を報告します。
日時:2025年1月15日(水) 16:00~18:00
場所:長崎大学 文教キャンパス 総合教育研究棟31番教室
参加:参加者無料、原則対面のみですが、県外等の方についてはオンライン参加も可能です。事前に、原研国際 高村昇教授(takamura*nagasaki-u.ac.jp)までご連絡ください。(*を@に変えてご連絡お願いします。)
登壇者:大沼 進 教授(北海道大学文学研究院)
言語:日本語